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ENGINEERING_BLOG · 2026.08.18

DeepSeek Harness API Key保存先の選び方

DeepSeek Harness API Key保存先は、個人のWeb UI試用なら内蔵の資格情報保存、Python SDK・CI・再構築するタスクなら実行時の環境変数、共有Macなら制限付きアカウントによる分離管理を選んでください。便利な入口ではなく、「誰がキーを所有し、誰が読み取り、誰が交換するか」で決めるのが安全です。

SECTION 01 この判断が必要な人

個人のMacで初めてDeepSeek Harnessのモデルを設定する開発者は、まずWeb UIの保存機能を使うか、起動時にキーを注入するかを決める必要があります。

共有またはリモートMacを保守する担当者は、ユーザーごとの権限、タスクの実行身份、失効時の停止方法まで設計してください。チーム責任者は、担当者の異動や退職後もキーを回収できる所有関係を先に決めるべきです。

SECTION 02 まず確認したい、保存方式ごとの違い

Web UIの内蔵保存

個人で対話的に試す場合は、DeepSeek Harnessの設定画面からProviderの資格情報を保存する方式が最も手早い選択です。公式の設定案内では、Web UIから登録したキーは$DSH_HOME/.credentials.yamlへ書き込まれ、設定ファイル側には資格情報への参照を残し、画面にはキー本体ではなく脱敏された説明を返す仕様として確認されています。

ただし、画面に表示されないことは、キーを読み取れないことと同じではありません。Macのログインアカウント、バックアップ対象、リモートログイン権限を確認し、同じユーザーで操作できる人が誰なのかを明確にしてください。DeepSeek自身も、API Keyを共有・公開せず、ブラウザーなどのクライアント側コードへ露出させないよう案内しています。 DeepSeek APIの認証仕様Open Platform利用規約のAPI Key管理条項 を先に確認できます。

環境変数による実行時注入

Python SDKや独立したセッションディレクトリで動くスクリプトでは、DEEPSEEK_API_KEYを環境変数として起動時に渡す方が適しています。公式のPythonサンプルでも、クライアント生成時に環境変数からAPI Keyを読み込む形が示されており、コードを変更せずに開発用、検証用、本番用のキーを切り替えられます。 DeepSeekのPython利用例最初のAPI呼び出しガイド が根拠になります。

ここで注意したいのは、export行を安全な保管場所と勘違いしないことです。シェル履歴、プロセス一覧、起動スクリプト、CIのデバッグログに値が残る可能性があるため、実際のキーを含むファイルはリポジトリへ追加せず、ログに環境変数の内容を出力しない設定にします。サンプルには必ずダミー値だけを使ってください。

SECTION 03 誰のキーとして実行するかで設計を分ける

自動化タスクはマシンではなく実行身份に紐づける

定期ジョブ、ビルド、コード解析、長時間のAgent処理では、キーをMac全体の共有設定へ置くのではなく、タスクアカウント、リポジトリ、実行プールのいずれかに結び付けます。こうすれば、タスクを停止するときにどの認証情報を無効化すべきかが追跡しやすくなります。

実行前に次の順序で確認してください。

  1. タスク所有者と費用負担先を記録します。
  2. 実行アカウントだけが環境変数を読み取れるようにします。
  3. 起動時にキーが存在しない場合の停止処理を定義します。
  4. 標準出力、エラー出力、セッション記録にキーが混入しないか確認します。
  5. キー交換後に新規要求が新しい認証情報で動くか検証します。

DeepSeek APIはBearer認証を使うため、認証失敗は単なる画面設定の問題ではなく、実行時にどの値が送信されたかの問題です。 公式APIリファレンス では、API KeyがAPI呼び出しに必要な資格情報であることが明示されています。

共有Macでは利用者の権限を三層に分ける

複数人が使うリモートMacで、全員が同じログインアカウントと同じDeepSeek API Keyを使う構成は、短期検証を除いて避けてください。利用履歴を個人へ結び付けられず、顧客案件と社内案件の費用を分離できず、キーを交換した際に無関係なタスクまで同時停止するからです。

最低限、次のように責任を分けます。

  • 管理者:Provider設定、資格情報の登録・交換・撤回を担当します。
  • タスク実行アカウント:自動化処理に必要な環境変数だけを読み取ります。
  • 通常利用者:モデルを使いますが、保存済みキーの内容や設定ファイルを直接読めないようにします。

顧客案件、内部開発、費用区分の異なる処理で同じキーを既定共有しないことも重要です。共有を続けるなら、少なくとも利用目的、所有者、交換担当、停止条件を記録し、誰か一人の退職で全タスクが止まる構成を残さないでください。

SECTION 04 条件で決めるDeepSeek Harness API Key保存先

次の条件分岐で選べば、Web UI、環境変数、チーム管理を無理に一つへ統一せずに済みます。

  • 個人のMacで、対話的な試用が中心なら、Web UIの内蔵資格情報保存を選びます。Macのログインアカウントとバックアップ範囲を確認できることが条件です。
  • Python SDK、CI、バッチ、再構築可能な実行環境なら、実行時の環境変数へ戻します。コード、設定ファイル、シェル履歴に実値を残さない運用ができない場合は、起動方法を先に見直してください。
  • 複数人が同じリモートMacを使うなら、制限付きアカウントと用途別のキーへ分けます。所有者と交換担当を定義できない場合は、Agentを稼働させる前にアカウント分離を優先します。
  • 高い機密性が必要なチームなら、DeepSeek Harnessの標準保存機能だけで企業向け秘密管理や自動交換まで実現できると考えないでください。OSのキーチェーン、外部の秘密管理サービス、自動ローテーション連携は、別途検証した構成として扱います。

SECTION 05 交換・撤回を五つの節目で検収する

キーの管理は、保存できた時点で完了ではありません。次の節目ごとに担当者と証跡を残してください。

  1. 作成:どのアカウントがキーを発行したかを記録します。
  2. 交付:誰へ、どの実行環境へ渡したかを記録します。チャットやチケット本文へ実値を貼りません。
  3. 使用:タスク名、所有者、読み取り可能なアカウントを紐づけます。
  4. 交換:新しいキーで新規要求を確認し、旧キーを使うタスクを洗い出します。
  5. 撤回:失効後に残存ジョブが停止し、エラー出力へ秘密値が出ないことを確認します。

Providerを変更したり資格情報を削除したりすると、新しい要求が認証できなくなる可能性があります。一方で、旧セッションに記録されたモデル名やProvider識別子まで自動的に置き換わるとは限りません。交換後は、セッションの再開可否を「会話が残っているか」ではなく、新しい認証情報で要求を送れるか、記録された接続先が意図したものかで判定してください。

SECTION 06 よくある疑問

DeepSeek Harnessで保存したAPI Keyはどこにありますか?

Web UIで保存した資格情報は、公式案内上では$DSH_HOME/.credentials.yamlに置かれます。設定画面には脱敏された説明だけが表示されるため、画面から実値をコピーできる設計とは考えないでください。Macのユーザー権限やバックアップ、リモートアクセスを確認し、ファイルが見えないことだけで安全と判断しないことが重要です。

Python SDKはDeepSeek API Keyをどう読むべきですか?

Python SDKでは、起動時にDEEPSEEK_API_KEYという環境変数を設定し、クライアントがその値を読み込む方式を基本にします。これにより、コードを変更せずに実行環境ごとのキーを切り替えられます。ただし、exportコマンド、実値入りの起動ファイル、デバッグログをリポジトリへ残さない運用まで含めて初めて安全な構成になります。

リモートMacで同じモデルキーを多人數で共有できますか?

動作だけなら共有できますが、チーム運用の既定値にはしないでください。利用者、顧客案件、費用区分、交換責任を分けられず、漏えいや退職時の回収にも弱くなります。管理者、タスク実行アカウント、通常利用者を分離し、少なくとも自動化処理と対話的利用でキーを分ける方が追跡しやすい構成です。

API Keyを交換すると旧セッションは続けられますか?

旧キーを無効化した後、新しい要求は新しいキーを参照できなければ失敗します。既存セッションの会話履歴が残っていても、認証情報やProviderが自動更新されたとは限りません。再開前に、認証エラー、Provider識別子、モデル設定、ログの秘密値混入を確認し、失敗時にはタスクを停止する条件を決めてください。

個人利用であれば、まず VPSNIXのMac環境 の利用形態を確認し、短期の検証ではWeb UI、再現性が必要な処理では環境変数というように、目的に合わせて入口を変えるのが現実的です。共有環境の運用規則を整える場合は、VPSNIXのヘルプセンター も併せて確認してください。

自前のMacや単一の共有アカウントだけで運用すると、初期費用や保守負担を抱えながら、誰がキーを読み取ったかを追跡しにくく、交換時には無関係なジョブまで止まりやすくなります。必要な期間だけ分離されたMac環境を使いたい場合は、責任者と実行アカウントを先に決めたうえで、VPSNIXの料金案内 を確認し、短期検証や一時的な継続タスクに適した構成かを判断してください。

SECTION 07 よくある質問 FAQ

DeepSeek Harnessで保存したAPI KeyはMacのどこにありますか?

公式の設定案内では、Web UIから保存した資格情報は、DSH_HOMEが示すディレクトリ配下の.credentials.yamlに書き込まれます。設定画面ではキー本体ではなく、保存済みであることを示す伏せ字の説明が表示されるため、画面から再取得できるとは考えないでください。

Python SDKではDeepSeek API Keyをどう読み込ませますか?

Python SDKやスクリプトでは、実行前にDEEPSEEK_API_KEYという環境変数を注入し、コード側から読み込む構成が扱いやすいです。コードや設定ファイルにキーを直接書かず、起動用ファイルやCIのログにexport行が残らないよう、保管場所とログ出力も確認してください。

リモートMacで同じモデル用キーを複数人が使っても問題ありませんか?

短時間の個人検証なら動作しますが、共有環境の標準構成には向きません。誰が利用したか、どの顧客や費用区分に紐づくか、退職や異動時に誰が停止するかを追跡できなくなるため、管理者、タスク実行者、通常利用者を分け、用途別のキーを割り当てる方が安全です。

API Keyを交換した後も古いセッションは継続できますか?

新しいリクエストは、実行時に参照するキーが有効でなければ認証に失敗します。一方、すでに保存された会話やセッション記録が自動的に新しいキーへ置き換わるとは限らないため、Provider名、モデル名、失敗した要求、ログ内の認証エラーを個別に確認してから再開してください。